セラミドは肌の保湿に必要な成分であり、美容素材として広く知られています。NAGASEグループが取り扱う高機能 セラミド素材「CERAMOSIDES™」は、フランスのセピック社が開発したサプリメント原料です。
わずか15日間での肌の保湿・シワおよび肌弾力の改善効果や、毛髪の成長への寄与が見られるなどの臨床試験結果が出ており、欧米をはじめとする多くの国で、サプリメント、健康食品、製菓、飲料などに採用されています。 このページでは、製品企画や製品開発を担当する方々へ「CERAMOSIDES™」について詳しくご紹介いたします。
CERAMOSIDES™の特長
☑高度に濃縮された100%小麦由来の植物性セラミド
☑ DGDGによるブースト効果
植物性セラミドと同時摂取すると体内のセラミドの吸収を高める、DGDGと呼ばれる「ジガラクトシルジグリセリド」が含まれています
☑グルテン・フリー
小麦穀粒の脂質を濃縮するフランス式の 独特な抽出法により、グルテンを排除しています
☑肌の保湿以外にも期待される効果
一般的にセラミドは肌の保湿効果で知られる成分ですが、CERAMOSIDES™は肌のシワ・キメ、ハリ改善効果、毛髪の成長促進効果も期待できます
セラミドとは
皮膚の最外層である角質層は、角質細胞とそれらの隙間をうめる脂質で構成されています。 セラミドはこれらの脂質の約50％を構成し、皮膚の内部に水分を保つ肌のバリア機能に重要な役割を果たしています。
左の正常な表皮組織ではセラミドが十分に存在しているため、水分が肌の中に保たれていますが、右の図では、セラミドが不足しているため、水分が喪失し肌のバリア機能が低下しています。そのため、「セラミドは皮膚の内部に水分を保つ」という肌のバリア機能に重要な役割を果たしていると言われています。
臨床試験データ
臨床試験データでは、わずか15日間で肌の保湿やシワ・弾力などの幅広い効果を確認しました。さらに、新たに毛髪の成長促進効果があることが分かりました。
1. 肌への効果
以下のような試験デザインで実施した臨床試験結果から見られる「湿潤・保湿効果」と「シワ・弾性改善効果」をご紹介します。
湿潤・保湿効果についてです。以下のグラフ縦軸は、左が保湿度指数・右は経皮水分蒸散量、横軸は日数を示し、棒グラフの水色はCERAMOSIDES™粉体品を摂取した群、青はオイル品を摂取した群、黄色がプラセボ群です。
保湿効果の結果についてみると、プラセボ群と比較して15日で＋16％、60日で＋21％の有意差が確認できました。実際に、投与対象者の75% がツッパリ肌を感じなくなり、80%が肌のガサつきの減少を実感し、プラセボ摂取者の75% はそのような効果を実感していないという結果が見られました。
CERAMOSIDES™を15日間継続摂取することによって肌の湿潤・保湿効果に有意差が見られることから、比較的短期間で効果が出ると言うことができます。これは、植物性セラミドであるCERAMOSIDES™に含まれるDGDGのセラミドの吸収性を高めるブースト効果によるものではないかと考えています。
次にシワ・弾性改善効果の結果についてです。グラフの見方は上記の湿潤・保湿効果と同じで、縦軸は左がシワ指数・右は皮膚弾力性、横軸は日数を示しており、棒グラフの水色はCERAMOSIDE粉体品を摂取した群、青はオイル品を摂取した群、黄色がプラセボ群です。
シワ改善の結果についてみると、15日でプラセボ群と比較して有意差が確認できました。実際に、投与対象者の80%は皮膚の薄片（はくへん）が減少し、プラセボ摂取者の75%にはそのような変化は見られませんでした。
2.毛髪への効果
以下の試験デザインで実施した臨床試験の結果から見られる毛髪の成長促進効果をご紹介いたします。
以下の左のグラフは成長期毛髪の密度、右は休止期毛髪の密度の結果を示しています。縦軸に1平方センチメートル当たりの各フェーズの毛髪数で、横軸は日数を表しており、棒グラフの薄オレンジはプラセボ群、赤はCERAMOSIDES™摂取群です。
いずれもCERAMOSIDES™摂取群は成長期毛髪密度は増加し、休止期毛髪は密度が減少しており、プラセボ群には有意な変化は見られませんでした。この臨床研究結果から、CERAMOSIDES™を継続摂取することで、毛髪の成長促進効果があることが明らかになりました。
CERAMOSIDES™ 製品ラインナップ
粉体品とオイル品の取り扱いがあり、それぞれ植物性セラミド、DGDG、トリグリセリド、リン脂質を規格化しています。製品に関する詳細情報、お見積りをご要望の方はお問い合わせください。
NAGASEグループの食品素材事業
NAGASEグループの食品素材事業はナガセケムテックス株式会社の酵素販売からスタートしました。その後、株式会社林原の機能性糖質を加え、2019年にはビタミン、アミノ酸の取り扱い・配合ノウハウに強みを持つ米国Prinova社を買収し、グローバル展開を強化してきました。グループの総合力を活かしてお客様の素材調達から品質改善のご提案、海外ビジネスの法規対応まで、お客様の食品ビジネスを全面的にサポートいたします。
